「これをやったからと言って絶対に成功するということは言えない。しかし、やらなければ絶対に失敗することは間違いない」
カリスマと呼ばれた、ある予備校講師の言葉です。
とかく、受験勉強は苦しいものです。
それは、他人との戦いだけではなく、自分自身との戦いでもあるからです。
なぜ自分との戦いが苦しいかといえば、それは、誰でも自分自身の心の中は自分自身が最もよく承知しているからですよね。
他人の評価ではなく、自分で「どれだけ努力したか」を評価した時、誰もこれを誤魔化したりやり過ごしたりすることは出来ません。
ここでの評価は、まごうことなき実態の上に下されるものです。
ですから、もしも今のあなたが「絶対に入りたい学校があるのに足踏みしている」と感じているなら、まずはその視線を自分自身に向けて、今の努力の度合いを自分自身で確かめてみましょう。
それ抜きに、仮に他に理由や原因を捜し求めてみても、それ自体には何の意味もありません。
そして次に、あなたが志望する学校の入試レベルや出題傾向等を再度精査しましょう。
これまで何度も行ってきたとしても、今ここでもう一度、です。
学校レベルがどうであれ、実際の受験までまだ時間がある時期にこれをどうこう言うのはあまり意味が無いでしょう。
ですが、出題傾向などを精査することは必要ですし、受験勉強の必須アイテムでもあります。
「ヤマを張る」ということの是非をここで論じるつもりはありませんが、以前ある塾生が関西の有名私大の受験勉強をしていた際、その出題傾向の分析と把握に関して無視できない誤差を抱えたままでいたことを発見して、早期にこれを修正し、それもあって、その後の学習効果に大きな進展が見られたことを紹介しておきます。
「足踏みしている」という現象には、時としてこのような「方法論・実践論の誤差」といったことが含まれます。
これは、国公立大学を目指す場合や、特定の県立高校を目指す場合にもそのまま応用できます。
特に、今は難関県立高校の多くが「独自入試問題」を採用していますからね。
また私立中受験なども、まさにこの考え方と行動様式が求められるものといえるでしょう。
以上、これらを一言で表現すれば、大切なことは
「勉強の質×量」、これが即ち将来の合否の分かれ目であって、我々は今、せっせとその種を植え付けているのだと言えます。
これを見直すこと、そして行動の機軸を強化することで、あなたの足踏みを克服しましょう。
そして、絶対に入りたい学校に、絶対に入りましょう。
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