■ 原因を究明し、それを改善しましょう。
「定期テストで実力を発揮できない」という方の場合、大抵はここに幾つかの決まったパターンがあります。
● 本当は「実力を」という自意識ほどには実力が伴っていない。
言葉を換えれば、これは「勘違い」ということになります。
勘違いの理由の殆どはテストに向けた学習が出来ていないということになります。
ですから、大切なことは、一旦潔く「実力不足」を認めることです。
全てはここから始まります。
※実力云々以前に、そもそも真剣さからして足りていない、なんていうことだってありますが、そんなのはもう論外です。
● テスト範囲を正確に把握していない。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉がありますが、ここでいう敵、即ちテスト範囲を正確に把握しないままテストに臨んでいる人が実は結構いるのです。
塾生達一人一人にヒアリングしてみると、これはすぐに、しかもよく分かります。ですから、教室では生徒たちに早めに学校で配布されたテスト範囲表を持ってこさせて、これをいつでも目にして確認し、テストに向けた気概を刺激できるよう、教室の目立つところに掲示しています。
しかし、折角学校の先生からテスト範囲表をもらっていても、それを読み取る生徒の側の読解力や、或いはその行間を読み取る想像力に差があれば、全員が同じものを見ているようでも、実はまったく異なったものを見ているのと変わりません。
考えてみましょう。
テスト範囲表は、テスト内容のごくごく一部分をかいつまんで書いて予告したものに過ぎません。
先生は、「ここに書かれたその裏や奥にあるものを読み取ってごらん」と言って、これを皆さんに手渡しているのです。そして、それを正しく読み取ってテスト対策の勉強をして本番に臨んだかどうかを試している、これこそがテストなのです。
でも、このテスト範囲表が先生からの温かいヒントの集まりであることには間違いありませんから、今後は、これが配られた際に、今まで以上にあなたのアンテナを高くして先生の出題意図を察知して、そして目を皿のようにしてこれの裏と奥に秘められたホンモノのヒントや予告の言葉を読み取りましょう。今「今後は」と書きました。でも、もうさっそく今回のテストから全力でこれに向き合い、取り組みましょう。
● 科目ごとの特性を考えて対処していない。
応用力を問われる科目(数学や英語など)と、比較的単純な知識量の多い少ないを問う科目(歴史や地理など)との違いを考えずに、同じような学習方法で「勉強したつもり」になっていることはありませんか?(比較的単純とは書きましたが、これは全体を通して単純というのでは勿論ないですからね!。覚えた事柄を基に、さまざま工夫して出される問題に対処するためには、やっぱり応用力や総合力が必要であることは言うまでもありません。)
自分の得手不得手を考えて、まずここでは勉強時間の配分に差をつけてメリハリのあるテスト対策をしましょう。
● 時間配分を誤る(易しい問題から解いていないからいつも時間が足りなくなる)から、最後の見直しが出来ない。
テストでは、必ずしもあなたにとって分かり易い問題が順番通りに並んでいてはくれません。
「始め」の合図があったら、どんな科目でも、まずはざっと問題全体を見渡しましょう。
そして、あなたが得意だったり、易しく感じた問題から順番にやっつけましょう。こうして行けば、時間を効率的に使えますから、最後に少し時間を残すことができ、それを見直しに用いることが出来るでしょう。
● 気持ちを切り替えられない
終わったテストは、何をどうあがいてもやり直し出来ません。
「しまった。あの問題の正解はこうだった」
そう思っても、済んだ後では何の役にも立ちません。
(次回以降のテストの役には立つかもしれませんが)
ここは、自分に強く命じて過去とこれからのテストとの間に鉄の扉を築きましょう。
過ぎたテストに思いを馳せる暇があったら、その分を次のテストに向けましょう。
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