■ とにかく書きましょう!
口頭で言ってみたり、ましてや、目で文章や言葉を追いかけているだけで、自分は暗記しているんだ、と思って はいけません。効率を求めて暗記するなら、この「書く」という作業を疎かにしたり軽視してはいけません。
英単語や漢字であれば、一字ずつ、自分自身で「覚えられた!」と実感するまで、何回でも書きましょう。
歴史は、しっかり時系列で事件や人物名などを書きます。地理の国名・地名・山脈・山地・河川・平野・産業の特長などは、グラフや表を作りながら整理して頭に格納します。
その際、あまり丁寧に書いていたずらに時間ばかりかかってもいけませんが、でも、急いで書くあまり雑になって、単語のスペルを間違って覚えたりなどしないように、情熱を込めて書きましょうね。
■ インターバルを設けましょう!
個人差はあるでしょうが、それでも、人間が一度に覚えられる知識の量には限度があると言われています。
流石に、10分くらいやったからと言って「もう限界だ〜」と言うのは論外ですが、だからといって、10時間もぶっ続けで一つの科目の暗記ばかりやるのは無理です。
暗記は山歩きによく似ています。
目的意識を持ってやるあまり、「疲れるまで頑張る。疲れたら、そこで休む」というのは、誤った方法です。
あらかじめ、自分の特性やその日の体調、いつまでに暗記するのかという時限などを考慮して、90分に1回とか、25ページにつき1回とかいうように、インターバルを設定して、これを何クールか重ねることが、効率的な方法です
■覚える量を設定しましょう!
上にも書きましたが、一回に暗記する量をしっかり定めて臨む事が大切です。
小学校高学年の場合、60分あれば「雨ニモマケズ」の詩を全部暗記するくらいが適当でしょう。
■少しは苦しみましょう!
インターバルの途中や一通りやってみた後などは、今暗記したばかりのものを思い出してみましょう。その時、きっと総てがスラスラとは浮かんでこないと思います。
そんな時も、すぐに諦めて答えを見てはいけません。少しは「う〜ん」と頭をひねって考える癖を持つことが、暗記力を養う上で大切です。
それでもどうしようもない時には見直しますが、肝心なことは、その際、何がこの時ダメだったのかを考えて、前回とは違うポイントを暗記のキーに定めて、ここをしっかり押さえることです。こうすることで、今回は思い出せなかった原因を一つ改善したことになります。
■ 寝る前と起きたてを使いましょう!
「ようし、今日は頑張って暗記したぞ〜」
そう満足した途端、一気に気持ちが緩んで、その後テレビを見たりゲームをしたりケータイメールに興じたりしてはいけません。それは、せっかく暗記した知識の濃さを自ら薄めるに等しい行為です。
暗記作業が終わったら、さっさと寝ましょう。眠ることが、今覚えたことをあなたの潜在意識に刻印するのです。
また、朝あなたが目覚めた時、これも暗記するための極めて有効な時間帯です。
あなたの頭がまだ半分睡眠モードを引いているこの時は、余計な事が頭に浮かんできません。言わば真っ白なキャンバス状態になっている時です。これを逃さず、なるべく単純な項目、例えば漢字や単語、簡単な計算問題(これも、やり方を覚えるという広い意味での暗記)などをやると良いでしょう。きっと、スッスッと頭に入ると思いますよ。
■毎日やりましょう!
ドイツの学者の研究では、週の初めに10覚えても、7日間何も復習しなければ(暗記しなければ)7日目には3割しか残らないのが普通だそうです。
この、知識の自然劣化を防ぐのに欠かせない最も大切なのが、「毎日やること」です。
「毎日」ですよ、「毎日」。
今日5時間やるから明日から4日間はゼロ、ではなく、今日1時間やり、明日からも毎日1時間やる。これが大切なのです。覚えておきましょうね。
■機械を使いこなしましょう!
これは、藤沢本町校室長の実体験に基づいたオススメ暗記法です。
あらかじめ暗記する項目を順序良く整理した上で、テープやMDなど、録音機器に自分の声でそれを記録しましょう。「自分の声で」というところがコツです。
そして、それを一定期間(3日から週間くらい)、トイレの時も入浴中も、食事の時も眠る時も、ひたすら繰り返して聴きます。この方法で覚えるのは、元素記号や化学式、歴史の年号など、ごく単純な項目が適しています。是非試してみてください。きっと自分でも驚くほど綺麗に頭に入っている自分に気が付くと思いますよ。
以上、暗記の基本的なやり方を書いてきました。
皆さんも是非これらをご参考に、効率的な暗記でこれを攻略してくださいね!
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