そろばんの効果   そろばんの効果には次のようなものが考えられるでしょうか。。 　 ■ 計算能力の向上 ■ 脳の働のきの活性化   指は第二の脳といわれていますよね。手の動きと脳の働きがバランスよく発達することによって、脳の力が高まるという考え方です。各種の実験とその観察結果などからもこのことは実証されています。また、そろばんを使う時の行動は、目、耳、指先をともに使うことによって、「リズミカルに指を動かす」「一心に数字を追う」「数字のイメージを呼び起こす」などによって、その人の中枢神経を刺激して、脳の働きを活発化する効果があるといわれています。   ■記憶力の向上 暗算の種類には珠算式暗算（右脳使用）と算数式暗算（左脳使用）があります。一般的な試験などで使用される記憶方法（左脳使用）では、折角苦労して覚えた（つもりになった）ものでも短期間で忘れてしまうことが多いのに対し、右脳で処理した答えのパターン記憶を行う珠算式暗算は直感像として記憶にとどまり易いと言われています。また、こうして蓄えられた記憶は長期間失われることがないという報告もあります。   ■集中力の向上 そろばんに限らず、教育からスポーツにいたるまで、最終的に要求される能力は「集中力」といわれています。そろばんトレーニングでは大量の数字を見て、瞬時に記憶し、そろばんに入力し、計算をしますよね。そして、計算が終わるまで何度もその行動を行い、繰り返します。 その間、一度の失敗も許されません。従って、そろばんを行っている間中、集中力が高められていくのだといっても過言ではありません。このように、そろばん学習は子供達が経験できる最高の集中トレーニングの一つでもあると言えます。   ■発想力の向上 　 珠算式暗算は右脳を使用している。問題解決や発明などのひらめきは右脳から発生するといわれていて、指先を活発に動かすことにより脳が刺激され、思考回路が最短距離で結ばれやすくなって行きます。言わば、そろばん学習によって指先を動かすことで右脳も使用するので、そのことによって発想力が向上すると言われるわけです。   ■情報処理能力の向上 　 現代の世の中、社会では、膨大な情報量が私たちの周囲を飛び交っています。それらは必ずしも全部が正確な情報だけでなく、故意であるか無いかに関わらず、偽の情報や恣意的に加工された要注意の情報などがあります。その中から如何に必要な情報だけを見出すかが重要且つ必要な能力であると言えます。 ご承知の通り、珠算式暗算トレーニングでは一貫して数字による情報処理トレーニングを行っており、数字をミスなしに素速く読み取り、右脳で秒速処理を行い、左脳で正確な数字情報に変換することが求められます。これがすなわち情報処理能力です。こうした情報処理能力の訓練と養成は、これからの情報社会では学力と並んで大切な武器ですあると言えます。 　 ■そろばん学習には、これらの他にもなどさまざまな効果があるといわれています。 その一つには、やはり今の世の中の主流であるデジタル思考或いはデジタル手法に対するアナログ思考のよさを再発見できることにあるのではないかとで思います。 何事に対しても瞬時に判断してその答えを求められるデジタル思考や方法が、それなりの必要で意を持ち、役立っていることは否定しませんが、しかし、それが全て、それで一切の問題解決になると考えることは流石にいささかの問題があるでしょう。 ソロバン学習をすることは、こういうことに対する一つの答えを示していると言えます。そろばん学習は、これを地道で愚直な作業及びその積み重ね、或いは蓄積によって、これをする人故人の力を要請することに大いに有効です。ここには、クリック一つで答えを出すような安直な思考はありません。　   そんなに難しいことを言わなくても、もっと簡単で身近なことにそろばん学習の効果を見て取ることも出来ます。 それは、全ての子供たちが辿る計算学習、その得手不得手に対して心理的にもさまざまな効果をもたらすことです。 算数、特に計算の問題に関しては、分数、小数をはじめとして、いろいろな計算がでてくる小学校３，４年生のころからこれが苦手、これが嫌いという子どもが多くでてくると言われています。そろばんをすることによって、少なくとも計算をすることに自信がもてるようになるかもしれない、その可能性は決して小さいものではありません。 そして、自信がもてるということは、計算問題などへの精神的・心理的負担を少なくすることにもつながり、その分、物事の真偽や正邪を判断したり、自分の頭で時間を掛けて思考しながら問題解決にエネルギーを注ぐことができるようになるでしょう。